2005年08月19日

わすれてはイケナイ

756a5940.jpg数年前の夏の深夜、テレビをつけたら不思議な感覚のアニメーションが流れてた。 「戦争童話集 わすれてはイケナイ物語」。 野坂昭如の小説をもとにした短編作品。 夏の深夜に涙が止まらなかった。。
ひとつひとつの物語、アニメーションのタッチが違い、パステル、水彩、油彩、砂、石、水、クレヨン たくさんの手法が用いられてます。 語りも 有名俳優女優さんたちがひとつにひとり担当。 音楽も レゲエ、ブルースから少年少女合唱団まで、どちらかというと明るい音楽がつけられている。近藤等則。 ものがたりも とても優しいことばで優しく語られていて、絵も音楽も童話で 見た目明るく・・・悲しい物語を語る というのではない感じですが それが逆に衝撃的というか、真夏に終戦を迎えた日本が静かに夏の空を見上げたときに想ったのはこんな想いなのかな と伝わってくるような感じを受けました。  
語り、アニメ、音楽 どれをとっても、それぞれ 語りだけ、絵だけ、音楽だけ をバラしてみてもとてもすばらしく良いものだと思います。 
  

Posted by roco5118 at 22:55Comments(0)TrackBack(0)

2005年04月21日

ロシアのたおれやさん

cfbd5c4a.jpgロシア、なんとなく好きな国。 文学的にも独特なものだし、音楽は日本人にはとてもすんなり入ってくるし実際唱われてるものも多い。 007も「ロシアより愛をこめて」が音楽も一番好き。 今NHKBShiで再放送をやってる「宝石 神秘と魅惑の小宇宙」(お勧め番組)でもロシアのアンティークジュエリーはチープな素材をすばらしく加工してあり 独特の美しさだと感動した。 友人がチェブラーシカというロシアの人形アニメに凝っていて先日DVDを貸してもらった。存在はしってたけどこんなに前に(第1話1969年)製作されたものだとは知らなかった。 
もともと人形アニメは大好きでチェコのはDVDなどで持っていたので興味しんしん。 注意散漫な日には見たくなかったので 集中できる日(希有)の訪れを待って、今日見させてもらいました。

チェブラーシカって「倒れ屋さん」って意味なんだって。 これ かわいくてすごい。 全体のストーリーはとても優しくかわいくてわかりやすい雰囲気 だけど、それぞれの登場キャラが持つ動作表情の進行がなにか独特な世界を作ってる感じ。 登場キャラの性格が細かい動作によってすごくわかっちゃうような気がして全員印象的。特に わにのゲーナ の途方に暮れた動作 暇を持て余してるとこ 唱うとこ、やさしい感じにシュールさも漂っていいな。 音楽いいね、哀愁漂うメインテーマ、ハッピーエンドにこれが流れると 「生きるってさ 辛いことと幸せ 半分づつでできてるんだよ」なんて語りが聞こえそうだ。 ロシア語って言うにも書くにもぜんぜんわからないから出てくる看板とかの文字も模様に見えてきれい(笑)。 見る前に気になったのが「どんな声してるんだろぉ」って。チェブ とてもかわいい声でよかった、原語も日本語吹き替えの声も。 声って大切だよね。 くまのプーさんの日本語吹き替え(原語の声はきいたことない)の声、どうしても姿に対して馴染めなくて プーが下半身露出狂クマに思えてしまうんだ、ごめんね...だって...。

ということで わたし とても チェブラーシカ 好みにぴったりですから! 今日2.5回見ましたから。「がんばってがんばってできました ばんざーい」と「どうして?川をくれたじゃない」で泣きましたから。

なんで力説してるかというと、この友人ブログに「チェブはあの人の好みには合いそうにない」と書いていたからだ 
_| ̄|○ おいらけっこうラブリー趣味なのによ がっくし...

でもおいらにも非がある。 チェブと交換に私が貸したDVD クエイ兄弟の人形アニメ「ストリートオブクロコダイル」 これがダメだったらしい・・・ごめんなさい。  
Posted by roco5118 at 15:59Comments(2)TrackBack(0)

ストリートオブクロコダイル

530c8bea.JPG「ストリートオブクロコダイル」人形アニメ作家 クエイ兄弟の作品。 ポーランドのブルーノ・シュルツ「大鰐通り」が原作。 
最初に見たのは1985年くらいだったか映画館。 初めて見るその非現実空間に簡単に引き込まれちゃった。 まず映像美、横溝の犬神家とかあの一連の映画の一場面とかで 閉め切った黒い格子の障子を通す光だけの仄暗い部屋で 深紅の鮮血が障子紙に飛び散る場面とか 理由無しに映像的色的に美しいと感じる、それと同じような種類のもの。 クエイの作る人形、廃墟、工場廃棄物的無機物のなかにまぎれる肉片と水分とかすかな生命反応、流れる時間軸上には退廃 崩壊が待つのみで 未来は微塵も感じられない。 忘れられないものになってLDを持ち去年DVDも入手。 人形たち、クエイ兄弟の細かい人形の動作表情で 眼の入ってないビスクドール素焼き頭の彼等にさえ情が湧いてくる。 「生きる」という上で、存在を知りつつ目を背けてる混沌で醜悪で雑多なもの、それらが形成する世界がこの空間なのだと思う、陽の先の影 綺麗事のしわ寄せ 強者と弱者 コンプレックス...確実に息づくそれらの存在 しかし目を背けられる悲しさ...いろいろな解釈はあるかもしれないけど私はそんな感じで見てる。忘れ去ろうとしてごめんねって抱きしめたくなる気持ち と それらを目のあたりに突き出されて官能的。

他にも一度貸したこともあるけどノーコメントで返ってきたし、親からも上映ストップかかるし、なんだかわかんないし気持ち悪いよ っていうのが普通(?)の感想なんだろうなって思う、みのもんたばりに 溜めて溜めきって「正解!」と言ってあげたい。
だけど 抜け出せなく引き込まれちゃった私にとっては 扉を閉め切って外界から置き去りにされた部屋での秘かな愉しみなのであります。。。(病)
  
Posted by roco5118 at 15:58Comments(2)TrackBack(0)